Vol.172 勤続年数が長くなっても

 社員研修の講師に行ったときのこと。打ち合わせの際、人事の担当者から基本をしっかりやってほしいと言われました。役員からは、特に、勤続年数の長い女子社員がどうも・・・とのことで、しっかりしてほしいのは、ベテランの社員だということが伺えました。
 研修当日、研修の前にお茶をいれてくださった女子社員が、「私たちはいいですから、若い人をしっかりお願いします。若い人はこれからですから、しっかり教えてあげてくださいね」と言われました。役員が言っていた勤続年数の長い女子社員の一人のようでした。
 研修会場に行くと、若い子たちを前に座らせて、ベテランさんたちは後ろのほうに座って高みの見物の様子。研修を進めていくと、若い子たちは、とてもやる気があって一生懸命で、好感がもてました。さて、ベテラン社員はできたでしょうか。答えは、おわかりですね。
 できてるのと慣れてるのを勘違いしていたようでした。これが、長く仕事をしていてこわいところです。やったことがあるのと、できるのは、大きく違います。ほんとにできれば、出世してるはず。できるなら、研修を受けるのではなく、指導的立場になっているはずです。
 勤続年数が長くなっても、より上を目指して努力するべきだと思います。今のままでOKだなんて思ってはいけません。歳を重ねて、ベテランと呼ばれるようになると、できて当たり前なので、まわりの見る目も厳しくなります。向上する心を忘れると、取り残されてしまいます。常に、「まだまだ」と思いながら、自分を磨いていきましょう。と、私自身も強く思った一日でした。


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