Vol.159 理想の話し方

 ある年輩の男性は、これまでの人生でうまくいかなかったことを、会うたびに話されます。ぐちというんでしょうか。ちょっと悪口まじりに。聞かされる方は、あいづちにも困ってしまいます。
 ある年輩の女性は、こうしたかったけど、(できなかった)という話をよくします。これからはじめてもできるかもしれないのに、もうあきらめてるのかなあ。
 またある年輩の女性は、 10年以上も前のことを「ああだった、こうだった 」と繰り返して話されます。 すんでしまって、どうにもならないようなことを話してどうするのかなあ。
 ある少し年上の女性は、ムリムリ、そんなのできない。むずかしい。などど、否定の言葉をよく使います。あんまり否定されると、やる気なくしちゃうよねえ。
 みなさんは、以上のような話し方をしていませんか。
 生きていて、いろいろあるのはあたりまえ、ぐちや後悔の言葉、否定の言葉を、これからがんばろうとしている若者に投げかけないでほしいなと思います。
 歳を重ねてぐちるのは、かっこわるい。ぐちりたいことをぐっと我慢して、若い人たちが、歳を重ねるのはすばらしいなと思えるような、尊敬できるような話し手になりたいものです。
 経験に基づいた愛情ある言葉で、長く生きた分、味わいがあって、励まされる、暖かい話し方ができれば理想です。
 自分はまだまだ若いからいいか、なんて安心していてはいけませんね。歳は確実に毎年一つずつ増えますから。後輩たちががっかりするような話し方にならないようにがんばりましょう。


 このコーナーへのご意見、ご感想、リクエストは「話し方掲示板」におよせください。