Vol.147 ていねいな応対

 彼は、いつもゆっくりと「○○○円お預かりいたします」と言ってお辞儀をし、丁寧にお札を数えます。
 おつりを出すときは「まず、大きいほうから千円、二千円と三十一円です」とゆっくりとした動きでおつりを渡し、こっちをしっかり見て、丁寧にお辞儀をします。
 はじめは、研修中で、慣れていないからゆっくり丁寧にしてるのかなと思っていたんですが、ずっと同じ応対です。
 応対に慣れるまでは、言葉と動きがゆっくりで、慣れると、はやい応対、あまり丁寧とはいえない応対になっていく人もいますね。でも、彼は、ずっとかわりません。
 丁寧に話しかけられて、丁寧にお辞儀されるのは心地いいものです。彼は、この先もかわらず丁寧なのか、楽しみです。
 挨拶するのも、名刺を出すのも、お金をお預かりするのも、つい急いでしまいませんか。応対に慣れないうちは、動きがぎこちなくて、余裕もなく、バタバタしてしまうこともありますね。彼を見ていていつも思うんですが、ゆっくり丁寧っていいもんです。
 21世紀最初の年も、残り少なくなりました。新年は、ちょっと気持ちをかえて、ゆっくり丁寧っていうのはどうでしょうか。


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