Vol.133 きれいに?

 スピーチや朗読などのとき、どうも原稿に読まされているような不自然さがありませんか。原稿にとらわれて自分らしさを失ってしまうのは、どうしてでしょうか。
 原稿を見るとスピーチでも、朗読でも、「きれいに」「きれいな声」で読もうと必死になってしまうようです。この「きれいに」がくせものです。原稿に忠実なのはいいのですが、いくら「きれいに」(まちがえずに)「きれいな声」で読んでも相手には伝わらないこともあります。
「きれいな声」を出そうとすると、たいていの人はちょっと無理してしまうので、無理が相手にわかってしまい不自然さを感じさせます。
 まちがえずにサラリと読んでもそれだけでは足りません。「きれいに」を意識しすぎると何を言いたいのかわからなかったり、つまらなそうに聞こえたりします。相手の心に届かないわけです。
 相手に伝わるとき、それは、自分が感じたときです。自分が感動しないことは、いくらまちがえずに「きれいな声」で読んでも伝わらないのです。
 伝えたいこと、伝えるべきことをまず考えてみましょう。感じた(感動した)ことをそのまま声に出すようにしてみませんか。「あなたらしさ」が生まれてくるかもしれません。


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