Vol.115 読むことは話すこと

 原稿があるとどうもぎこちないというか、感情表現がわざとらしかったり、話す内容に合っていなかったりしますね。スピーチのとき、報告のとき、会議のとき、または朗読をしているときなど思いうかべてみてください。
 原稿や台本があると、それをまちがえないように「読もう」と必死なのがわかります。「読もう」とするところが、問題です。原稿を用意している場合、原稿どおり「読めたら」安心しているようにみえます。でも、原稿をまちがわないで読めればいいわけではありません。棒読みだったり、勢いがなかったり、感情表現が合っていなかったり、「伝える」ということからは、離れてしまいます。
 「読む」原稿がある場合は、「読む」ことに集中してまわりが見えなくなりやすいので、ずっと原稿ばかり見ていないで、ちょっとは聞き手にも目を向けて見てください。どんな表情で聞いてくれているでしょうか。「読まないで」もっと「話して」ほしいという顔をしていませんか。
 「読む」ときは自分が話しているんだというつもりになってみましょう。あいさつや会話のときのように、相手に向かって「話して」みましょう。これまでよりも、相手に伝わるはずです。


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